観音寺は、創建三百三十年(元禄二年建立)の真言宗の寺院です。明治の廃仏毀釈により伽藍を失い、以降不遇の時を過ごしました。時代は大正、昭和、平成と過ぎ、人々の真の幸せを祈る令和の時代に、大阪は北摂地域の箕面の山麓に縁者の方々の想いの元復興いたしました。
観音寺の創建以来、ご本尊と共に大切に守り続けられた「香の三徳」による衆生済度のための寺という強い想いは、この令和の時代へも受け継がれています。
観音寺は、本宗のご開祖である弘法大師空海も修行をされた箕面の滝の近くに位置します。この地域は古刹、名刹も多いかつての寺領であり、現在はその寺領が明治の森国定公園となっています。
神仏の息吹が漂う神聖な氣と共に、仏様の教えやお力、香の三徳の功徳をこの地よりお伝えしてまいります。
香の三徳(こうのさんどく)
「香の三徳」は当山創建当初より、檀家様、信者様にお伝えし続けてきた当山の大切な想いです。香を焚くことにより、自分自身が健全な状態を保ち、またその前向きな姿勢、状態を続けることが、仏様、ご先祖様の安心へとつながります。香の煙と共に仏様やご先祖様への安心をお届けください。
香の三徳とは
まず結界です。香により魔が差すことのない護られた空間をつくります。
次に浄化です。香により不安定な空間を清浄な空間へと変化させてまいります。
そして誓いです。風が吹いても消えない線香は、仏様、ご先祖様へ対し精進、努力致しますという誓いを表します。仏様、ご先祖様は、子孫、末裔の方々のその姿を見て大いに安心され、至っては功徳となり廻り回ってまいります。